WEEKLY INSIDE STORY
第510号 北陸新幹線が明年1位!
別の文化圏からどう変わるか?
2014年12月10日
この12月、日経消費インサイトという月刊誌で、明年最も話題になるキーワード第1位が「北陸新幹線」となり、同じく月刊誌日経トレンディでは「北陸トライアングル」がヒット予測第3位にランキングされました。
勿論、地元では北陸新幹線の金沢開業を最大のチャンスと捉え、首都圏地下鉄での広告や、様々なイベントを展開しています。
また区間料金の発表、駅での発着メロディの決定など、着々と3月14日に向けて対策が講じられておりますが、今回のランキングを見ると、我々が思っている以上に首都圏での期待があるということを感じさせてくれます。
かって、金沢市議会議員の時に、東京でマスコミ取材を受けたところ、「金沢」というブランドが極めて高く、北陸が遠くて別の文化圏といった印象を持っておられることを実感したことがあります。
その北陸が、極めて近くなることから、関心が高まっているのではないかと想像するものです。
しかし、この時間的距離の短さが、とにもかくも一回は訪れたいという契機になると思いますが、評価されリピーターにつながるのか、地域のポテンシャルが問われてくると思っています。
兼六園・金沢城に代表される伝統的な建物と21世紀美術館のような現代建築物のハード面と、オーケストラアンサンブル金沢や芸子さんに代表されるソフト部門、更には観光ボランティアガイド「まいどさん」など、地域のもてなしがあいまって、地域の魅力が総合的に発揮できるものと思います。
このランキングの公表を見ながら、大変嬉しく感じたものですが、この時間的距離の短さを功罪両面から、しっかりと検証してゆかなければ、北陸新幹線金沢開業翌年には北海道新幹線函館までの開通も控えていますので、初年度だけよかったということになるかもしれません。
やはり先読みは必要ですよね。