WEEKLY INSIDE STORY
第516号 聞かねばわからない課題
オストメイトや聴力障害
2015年02月10日
今、障害を持たれている皆様の団体の顧問をいくつかさせていただいておりますが、過日も生の声を聞かせていただきました。
オストメイトとは、事故等でやむをえず人工肛門や人工膀胱をつけざるをえなくなった方の総称ですが、昨今のノーマライゼーションの動きの中で、オストメイト対応トイレが少しずつ普及しつつあります。
私も議会等で訴えてきており、本県では公共施設のトイレの設置基準の中に、この設置を義務づけるようになりました。
しかし、お聞きをすると、オストメイト対応トイレは、車椅子対応トイレと一緒であり、トイレから出ると、健常者がなぜこのトイレを使うのかと訝しがられるとのこと。それは、オストメイトの方が外観からは分からないからであります。
また、男女両方対応トイレがあっても、中には介助の必要な方もあり、その場合男女どちらのトイレを使うべきか悩ましいとのこと。誤解をされる恐れがあるからです。
かねてより、聴力障害者の課題は見た目からわからないので、健常者には理解しにくい障害と申してきましたが、オストメイト方々にも同様の課題があるということを実感いたしました。
やはり、現場の声は聞かねばわかりません。
このような問題をしっかりと行政が認識をし、対策を講じてゆくことが求められており、何とか再度議席を得て、自ら解決にむけ引き続き努力したいと思ったものです。
このような実態お聞きになったことがあるでしょうか?
もし現場に遭遇したら、是非実態をご理解いただけたらと念願しています。