WEEKLY INSIDE STORY
第517号 入りたくても・・・
介護施設の今後
2015年02月20日
今介護保険制度がスタートして15年、3年毎の見直しの時期になってきました。
特別養護老人ホームの内部留保が大きいということに目がつけられ、介護報酬の引き下げが行われようとしています。
一方で介護職員の処遇改善ということで、給与はアップが図られようとしておりますが、その通りになるのか疑問符です。
施設側とすれば、介護職員の人材不足と報酬の引き下げで厳しい局面を迎えています。
かたや、入居者側からすると、介護保険サービスの一部負担が1割から2割になる方もでてきますし、特別養護老人ホームの入居基準がより厳格化されます。
また要支援の方のサービス給付が市町村に移行しますが、その能力があるのか心配です。
よく2025年問題といわれますが、団塊の世代が後期高齢者になるまで、介護需要が伸びると予想されますが、数字だけの問題であって、現場では施設側も厳しい、施設に入りたい人も厳しいということで、決して絵に描いたようにはならないようです。
さらに、少子化と年金受給額の減少などあいまって、施設に親を入れたいけれど子供の世代が生活が苦しいということも想定されるのです。
やはり中長期の視点で、介護保険制度の安定化を多方面から検討しなければならないということを、施設運営者の方々と話していますと実感いたします。
皆さんは、自分も含めて老後の施設入居について考えられたことはあるでしょうか?