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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第530号 数のおごりか?

自民多数の国会

2015年07月1日

 集団的自衛権の問題等で会期を延長された国会で、自民党若手の発言が、物議を醸しています。

 先には、衆議院憲法調査会で、自民党推薦の学者から違憲との発言があり、準備の至らないところが露呈いたしました。

 それぞれに野党が、異議を申しても、結局この国会では通過せざるをえないのかもしれませんが、自民党の組織としての脇の甘さが目立つようです。

 安倍総理の発言風景を見ておりますと、自信満々なのはわかりますが、謙虚さが足らない–そのことが思慮不足というか一抹の不安に感ずるのですが、皆さんはいかがでしょうか?

 小選挙区制度の導入以来、国会は与野党の対決一色であり、与党内は時のトップに無言で従う風潮が蔓延し、一方で政治家の小粒化は避けて通れません。

 残念ながら、選挙以外にこれの解決方法はないのかもしれませんが、党派を超えて政治全体に関わる問題であり、政権が変わったからよくなるという保証があるわけではありません。

 日本全体の人口減少対策、超高齢化社会での社会保障など、中長期で語るべき課題がおざなりになっている現状が、極めて残念であります。

 本県においても、これを他山の石として、当面の課題と中長期の課題のバランスを取りながら議会の健全性というものを発揮してゆけたらと思っています。

 ともあれ、選挙権の18才までの引き下げがなされましたが、政治そのものへの期待や信頼がなくなれば、まったく意味のないものになってしまうと思うものですが・・・・