WEEKLY INSIDE STORY
第536号 課題山積の林業
杉と檜が同額?
2015年09月1日
この31日、1日と森林・林業・林産物活性化石川県議会議員連盟の視察で、岐阜・富山にいってまいりました。
飛騨高山森林組合の取り組み、また富山では大手のウッドリンク株式会社のエンドユーザー向けのラボなどを見学し、改めて林業を取り巻く環境の厳しさ、一方で遅ればせながらコスト縮減や川下に目を向けた施策の展開などの努力のあとを感じてまいりました。
とにかく、外材の関税の引き上げや円安により、国産材の価格競争力が多少ついてきたとしても、丸太の平均単価がピーク時の4分の1にまで下がっています。
尚且つ和室の減少で、化粧に使われる材の需要がなく、結果、檜も杉も似たような価格になっているのは驚きです。
今日乾燥コストなどもかかり、結果山林所有者は木を伐採してもほとんど手元に残らないのでは、山を守るといったことにはなりません。
しかし、間違いなく戦後植林した立木の伐期が迫っているのは事実であります。
まさに川上から川下まで一体となって、この課題に取り組む必要性があると思っております。
なかなか、木の世界のことは多くの方の知らない世界でありますが、環境問題の視点からも大事な課題であります。