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WEEKLY INSIDE STORY

第540号 ルールを捻じ曲げてでも

自民党数を頼りに

2015年10月10日

 この2日に、石川県議会定例会も終わりました。

 報道で一番注目を浴びたのは、北陸新幹線敦賀以西の決議案をどう処理するかということでありました。

 敦賀以西の見解については、535号で述べさせていただきました。

 自民党会派が本県議会の意思として「米原ルートでの早期完成」をという決議案を提出しましたが、わが会派の「ルートに関しては時期尚早」という決議案にも反対しにくく結果、「一事不再議」という議会ルールを使い、多数決で当会派の議案は内容が一緒だから、自民党案が通ったので採決不要ということにしてしまったのです。

 そもそも、二つの議案が「一事不再議」の対象になりうるかどうかというのは、今日までは意見書調整会議で議論し、納得いかない場合は、二つの議案として審議されていました。本会議の採決で、「一事不再議」を決めるというのは、記憶にありません。

 また議会の慣例では、提出者の少ない議案が先に先に採決の対象になるのですが、今回に限り「一事不再議」とするため、あえて自民党案を先に審議するという手法すら使ったのです。

 まさに、数の論理で二重に、ゴリ押しです。

 我々の「ルートに関しては時期尚早」という見解に同調される自民党議員の造反を恐れたのかもしれません。

 結果、本県議会の意思として「米原ルートがいい」ということになりましたが、議論の過程で我々がしっかりと見識を訴える中で、議会の健全性も示せたのではないかと思っております。

 県議会も、なんとなく国会と似てきたような気がしますが、やはりバランスは大事であります。

 

?*「一事不再議」石川県議会条例第16条 議会で議決された事件は、同一会期中は、再び提出すること     ができない。