WEEKLY INSIDE STORY
第543号 日本三名山もいつかは
350年噴火活動がない白山
2015年11月10日
この7日に、金沢気象台が主催しました防災気象講演会があり、白山火山の現状等について金沢大学平松教授の話を聞いてまいりました。
白山は、富士山・立山と共に日本三名山のひとつであり、小さい頃には休火山と習いました。
しかし近年、普賢岳や御岳など火山の噴火が増加する中、それでも静かな山として白山だけは心配ないのではと思っておりました。
が、1万年で20回ほど大規模な噴火が起こっていたことが地層から読み取れ、1659年を最後に噴火はないとのこと。以来350年余り経っているので、噴火の周期からすれば、いつかは噴火すると思うべきとの解説がありました。
「いつかは」ということですから、遠い存在のようですが、やはり正しい情報と対策だけはしっかりと身に着けている必要性があります。
噴火の警戒レベルが1から5までありますが、基本的にはレベル5ぐらいにならないと、市民の日常生活圏までは心配ないとの事。
むしろ、登山者などが注意しなくてはいけないとのことでした。
対策としては、大型スピーカーの設置、携帯電話の不感地域の解消そして、登山口や宿泊施設に天気や熊出没情報と同等に、山の状況を提供をすべきとのことでした。
まさに、リアルタイムで登山者に注意喚起を行うことが大事ということです。
白山では「御池めぐり」という散策もありますが、これは想定火口区域の中心を歩くコースだそうで、改めて、楽しみの前提としての配慮の必要性を感じます。
ぜひ登山の好きな皆さん、頭の片隅にとどめ置いてください。