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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第556号 ついに囲碁の世界も

コンピューターが人を凌駕

2016年03月20日

 過日、アメリカグーグル社傘下の人工知能開発ベンチャー「ディープマインド」が開発した囲碁ソフト「アルファ碁」が、世界のトッププロ韓国のイセドル氏に、5回戦を挑み、見事4勝1敗という成績を収めました。

 囲碁に関心のない方はわからないと思いますが、将棋とかはすでにプロを超えるソフトが開発されていましたが、囲碁は最後の砦、あるいはこのソフトが開発されたらノーベル賞ものだといわれていたものです。

 たとえば将棋の場合、第1手目に打てるところは30か所、相手の2手目も30か所ということで、2手目までの確率は900通りということになります。

 ところが、囲碁の場合1手目が361か所、2手目が360か所ということで、同じ確率が約130、000通りにもなるのです。

 まさに、無限大の変化があることが、囲碁の特徴であり、ソフト開発が難しかったのです。

 それがついに開発されたということで、人工知能の進化を象徴する出来事といえましょう。

 特に、膨大な情報を入手するだけでなく、自ら最適解を判断する能力が高まったということは、囲碁の世界のみならず多方面に応用が利く可能性を予感させます。

 近年、自動運転の車などが開発されていますが、どの程度人間にとってかわる分野がでてくるのか、楽しみのようで、ちょっとした不安もあります。

 ともあれ、そのような可能性を予感させるからこそ、大きな報道になっているということをご理解いただければと思うものです。