WEEKLY INSIDE STORY
第569号 マスコミが創る?
東京都知事選挙が終わって
2016年08月1日
この日曜日、東京都知事選挙がおわり、下馬評の通り、小池百合子氏が圧勝しました。
立候補者が21名、公設看板がどうなっているんだろうかと思いつつ、実際に報道では、小池・増田・鳥越の3氏のみが突出して出ておりました。
このことは今度の都知事選は、最初からマスコミのフィルターでまず濾過された前提で、成り立っているということになります。
実際に候補者の生の声を、現場で聞けた有権者は1%もいないのが都会型の選挙です。
従って投票に行かれる方の判断基準は、マスコミから流れる情報が第一となります。
マスコミの報道は公平であるべきという理念は、最初からないに等しいわけで、都会の選挙はマスコミが創る時代ともいえます。
かねて県議会でも、「我々の一言よりもマスコミのペンの力のほうが影響力が大きいので、マスコミの方々が、政治の在り方をもっと真剣に考えてほしい」と若手記者には述べてきましたが、改めてその感を強くしたものです。
小池氏の勝利の要因として、マスコミ対策がうまかったという説もありましたが、「一国の政治はしょせん国民の民度以上にでるものではない」というマックス・ウエーバーの言葉がありますが、「マスコミ抜きにして政治は語れない」という言い方もできる時代になったのではないでしょうか?
皆さんの感覚と選挙の結果は、一致しましたでしょうか?