WEEKLY INSIDE STORY
第572号 ここにも落差
北海道新幹線新函館北斗駅
2016年09月1日
過日、委員会視察で北海道新幹線に乗車することができました。
かねてより、北陸新幹線開業1年後の開通ということで、その影響がどの程度かということに大きな関心が寄せられていました。
現状での終点「新函館北斗駅」で説明を受けてきましたが、見てみないとわからないものです。
この駅は、元渡島大野駅という無人駅の跡に創られたもので、当時は1日乗降100人程度だったそうです。それが、今5000人の乗降客がいる新駅に化けたわけです。
しかし、周辺にホテル1棟が建設中ではありましたが、極めてのどかな田園風景です。北斗市に立地しながら函館という名称を付記したのは、内灘や野々市に金沢の名称がつけられるのと同じ感覚なのかもしれません。
新幹線駅金沢が街中まで来ているのとは大きな違いであります。
こんなところにも、駅が来たから即活性化につながるものではないという現状をみることができます。
改めて金沢のメリットがこんなところにもあるということを再認識しなければと思ったものでした。
なお、仙台市と青森市を同時に行ってまいりましたが、政令指定都市で大きな賑わいのある仙台と、シャッター通りが目につく青森の、同じ県庁所在地ながら大きな落差も感じざるをえませんでした。
振り返って、本県の今後にもこのような現状を参考にしながら、注視してゆかなくてはならないと思う次第です。