WEEKLY INSIDE STORY
第576号 移住定住は実現するか
ふるさと回帰支援センター視察から
2016年10月10日
この8日、東京有楽町交通会館8階にあります「ふるさと回帰支援センター」を視察してまいりました。
ここは、2002年にできたNPO法人で、都会に出た若者を中心に、ふるさとに帰ってもらおうという趣旨での相談拠点として設立されました。
連合やJAなどが中心になってスタートしたそうですが、その歴史の長さからかなりの認知度があり、問い合わせや来訪者は右肩上がりで、昨年は21000件を超えているとのこと。
結果、全国で専属相談員を配置しているのが7府県、専属相談員および相談窓口スペースを設置しているのが、31道県および1市で、本県でも遅ればせながら、ここに参画し今月から開始したのです。
幸い小さくともスペースも確保でき、漠然と田舎で住みたいと訪れた方を、どう本県に呼び込むかの拠点として期待がもたれています。
特に、本県では東京駅パソナ本社内に、就職相談を中心とした、「いしかわ就職・定住サポートセンター(愛称ILAC)」を設置しましたが、こことの連携をいかにするかも問われていると思っております。
近年移住先として長野県や山梨県が人気があるそうですが、それは首都圏から近いというのが一つのメリットでしょう。
こんなところにも都市間競争があるわけですが、北陸新幹線の金沢開業は本県への時間距離を一気に短くしましたので、このこともPRしながら積極的に展開していただきたいものです。
スタートしたばかりですが、今後の成果をしっかりと注視してゆきたいと思っております。