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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第586号 石川ならでは

県立図書館・工芸館・鼠多門・・・

2017年01月20日

 新年を迎え、様々な団体の新年会に出席しておりますが、時々にご意見や要望をお聞きします。

 その中で、本県の西部緑地公園内の県立野球場や、サッカー会場としての陸上競技場などが、他県と比べて老朽化しているということを言われる方がおられます。

 確かに、県立野球場は両翼が91.5メートルしかないことや収容人員が17000名あまり、開場から43年を経過し、プロ野球を開催するには余りに貧弱であることは事実であります。

 福井県営野球場は両翼100メートル、22000人収容、富山県営野球場が、両翼98メートル、収容人員20000人でありますから、確かに、本県の野球場もリニューアルしてほしいという気持ちもわかります。

 ただ、両翼を広げるというのはそんな簡単なことではありませんし、大規模改修よりも、新築の方が望ましいのかもしれません。どちらにしても、ビッグプロジェクトということになるでしょう。

 しかし、本県の財政を考えた時、いくつもの大型プロジェクトを同時に行うことはできません。

 そんな中、今石川県では県立中央病院の建て替えを行っており、その次に県立図書館の新設、東京国立近代美術館工芸館の移転、金沢城では鼠多門・鼠多門橋の復元と、文化施設の工事が目白押しであります。

 結果、想いはあるけれども、野球場の大規模改修もしくは新築はどうしても優先順位からして後回しにならざるを得ないことになるというのが実態です。

 逆の見方をすれば、本県の文化度の高さがそうさせるということで、他県にはまねのできない一面でもあります。

 予算に限りがある以上、悩ましい課題ではあります。