WEEKLY INSIDE STORY
第606号 ベトナム概況
シンガポール・ベトナム視察から-その3
2017年08月10日
本県にも研修生等の受け入れが進んでいるベトナムは、人口2015年で約9170万人、特に顕著なのは平均年齢が30歳にいっていない若い層が圧倒的に多い国であることである。その人口構成は日本の1970年とほぼ一致しており、早晩我が国の人口を追い越しそうである。
街中には、車とバイクが輻そうして走っており、バイクの二人乗りは当たり前、3人4人乗りも見受けられ、そのエネルギッシュさを膚で感じ取ることができる。
バイクは1人1台といったくらいで、我が国の「ホンダ」製が多く、「ホンダ」がバイクの別称にもなっているとのこと。
一方地形的には、南北に長く、北のハノイ、南のホーチミンに人口が集積し、その両地域の気候や歴史的変遷の違いから、気質等にも大きな違いがある。
政治の中心はハノイ、経済の中心はホーチミンといった感じであるが、今回はホーチミンしか伺えず、ハノイは次回の機会を待ちたいと思う。
経済は毎年5%を超える成長を維持しており、一人あたりのGDPは、2500USドル、タイの13年前位の位置にある。
ただ貧富の格差が激しく、都市部の人口16%で91%の消費を行うというくらいで、ホーチミン・ハノイそして中間のダナンと他地域では様相を大きく異にするようである。
ホーチミン市内では、日系企業による地下鉄工事が行われており、「ホンダ」や技能実習などから確実に日本に対する親密度は高まってゆくものと思われる。
従ってこの内需増を見込んだ企業進出が今後一層加速しそうである。