WEEKLY INSIDE STORY
第607号 誘客の課題と期待
シンガポール・ベトナム視察から-その4
2017年08月20日
ベトナムも、富裕層の増加に伴い、海外旅行客の増加が顕著である。
行先として我が国へは、中国・カンボジア・ラオス・タイなど近隣諸国についで7番目に多く、2016年には23万人、2017年には30万人が訪日すると予想されている。
もちろん絶対数では、2017年タイから85万人の訪日が予想されており、まだまだではあるが、これらの旅行客を本県に取り込む努力は必要であろう。
残念ながら、現状では東京・京都・富士山だけしか日本のイメージがなく、ゴールデンルートに特化しているようである。
春の桜、秋の紅葉は魅力の一つのようであるので、これと本県の歴史・伝統・食などを合わせたプレゼンテーションを行うことが第1歩である。
今般、訪日誘客に強い旅行エージェントから概況説明を受けたが、ベトナムでのアウトバウンドにおいては国営のサイゴンツーリスト、民営のべトトラベルという二大旅行代理店が訪日の約50%のシェアを持っているとのことであるので、ターゲットが絞りやすいというメリットもある。
すでに鳥取県や秋田県が、旅行代理店と組んで旅行商品を具体化しているとのこと。
本県も遅れることなく、ベトナムにもアンテナを掲げ、誘客に取り組んでいくことを期待したいと思う。