WEEKLY INSIDE STORY
第639号 陽明丸ご存知ですか?
隠れた歴史に感動
2018年07月10日
過日、本県の書・篆刻家(てんこくか)の北室南苑(きたむろ なんえん)さんのお話を聞く機会がありました。
内容は、「陽明丸と800人の子供たち」についてでありましたが、今日までこういう史実があったことを全く知りませんでした。
内容は、今から100年余り前のロシア革命時に、我が国の貨物船陽明丸が、元神戸市長の勝田銀次郎氏の決断により、ロシアから太平洋・大西洋を横断し、子供難民800人を家族のもとに帰還させ、その時の艦長が「茅原基治」であったこと。
そして、その時に帰還できた子供の孫の方が、たまたまロシアに訪れていた北室氏に「茅原氏」の消息依頼をされ、それが実を結び、本人のお墓にお参りをできただけではなく、この隠れた史実が明らかになったのです。
テレビ等にも大きく報道されたようですが、残念ながら見る機会もなく、今般話を聞いて、我が国の素晴らしい先達に心から敬意を表するとともに、もっと多くの方がこの事実を知ることができればと思ったものです。
詳細については、捜索を依頼したロシアのオルガさんの熱意と、それに答えた北室さんのバイタリティによって日の目を見たわけですが、縁とはなんと素晴らしいものかとの想いも致した次第です。
皆さんは、この史実ご存知でしたか?