WEEKLY INSIDE STORY
第652号 音楽の世界でも
左手だけのピアニストの演奏
2018年11月20日
この10日に、県立音楽堂コンサートホールで、「左手のピアニストの為の公開オーディション」というものが開催され、鑑賞してまいりました。
6名の方が、局所性ジストニア等により右手が不自由となり、左手だけで演奏するという道を進んでこられ、その成果を発表されたのです。
オリンピックの世界でも、パラリンピックというものが相当認知されてきましたが、音楽の世界でも障害を乗り越えてこういう世界があることを初めて知りました。
コンサートホールの舞台にただ一台のピアノがあるだけですが、左手だけの演奏で会場をいっぱいにふくらませ、目をつむれば片手で引いているとは思えない音に、感心させられました。
このオーディションで最優秀賞を受賞された方は、明年5月の音楽祭で、オーケストラ・アンサンブル金沢との共演等の機会があるとのこと。
これからも、左手一本での勝負に一層励んでいただきたいと思うと同時に、こういう分野がもっと広く知られたらと思ったものです。
明年の音楽祭はぜひ意識して鑑賞したいものですし、皆さんも足を運んでいただけたらと思います。