WEEKLY INSIDE STORY
第655号 中枢中核都市選定に想う
今年も一年ありがとうございました
2018年12月20日
今般、東京一極集中の是正のため、政府は「中枢中核都市」というものを選定し、認定すれば財政支援を行うと発表しました。
本県では、金沢市がその対象となりましたが、金沢市は法律上は「中核市」になっており、県の権限がかなり金沢市に移管されております。
まずは、類似の名称であり、市民からは分かりにくいことが挙げられます。
第二には、認定を受けた都市には、UIターン等に100万円の支援をするとのこと。
地方では、どの地域もUIターン活動を展開しており、その中で中枢中核都市だけに手厚い支援金があるとすれば、地方における一極集中を更に加速することになります。
まずは、東京圏から地方の中核都市に人の移動をという論法かもしれませんが、地方の消滅可能性都市といわれている地域についてはどう考えるのでしょうか。
それは都道府県で考えろということかもしれませんが、そもそも東京一極集中は今に始まったことではなく、その問題提起は遥か昔からあります。
もっと国土全体を見た処方箋を示すべきであり、遅きに失していると思うのは私一人でしょうか。
これからより具体的な動きの中で、この地方創生対策の問題点などがクローズアップしてくるのではと思う報道でありました。
何はともあれ、今年もメルマガご高覧ありがとうございました。
明年は20年目に突入ですが、引き続きよろしくお願いいたします。