WEEKLY INSIDE STORY
第690号 気づかない視点
東京圏への流出
2019年12月10日
過日、議会で元岩手県知事、元総務大臣でおられた増田寛也氏の講演を聞く機会を得ました。
特に人口問題の中で、いま東京圏への転出入を2020年度に均衡させるという目標を国として持っているが、難しい、依然として東京圏への地方からの転出は止まっていないと述べられました。
我々も実感しておりますが、その中で男女別の東京圏への転入増加数を調べると、ほとんどの政令市や中核市で、女性の方が男性の数を上回っているというデータを示されました。
男女別比較というのは、余り気づかない視点でちょっと驚きでありましたが、その理由をお聞きすると、若い女性は進学だけでなく、地元に息苦しさを感じて移動している可能性があるとのことでした。
ただ中でも京都市・神戸市・金沢市は男女差が少ないもしくは逆の時もあるということを述べられました。
これらの地域は女性の地元定着率が高いということでありましょうが、観光地としても女性が好む地域と一致しているのではないでしょうか。
この街のイメージというものも、地域にとっては大事な要素であり、私の住む金沢も、このことを念頭に置いて、施策に反映してゆかなくてなならないと思うものです。