WEEKLY INSIDE STORY
第691号 働き盛りの手抜き?
歯の健康から
2019年12月20日
過日、石川県歯科医師会から本県の歯に関する現状の説明がありました。
それによりますと、1歳半児、12歳児の調査では、虫歯の罹患率は減少気味で全国とほぼ同様の数字であると。
ところが、40歳代、50歳代においては虫歯の未処置歯がある割合が、全国平均に比べ極めて高いということでありました。
従って、進行した歯周炎がある者が多くなり、結果20本以上自分の歯がある者の割合が、40歳代で9%、50歳代で12%、60歳代で21%、70歳代で26%全国平均より低いことが示されました。
この世界では、8020運動といって、80歳で自分の歯を20本維持しましょうという目標を設定しておりますが、この達成率はほぼ全国最低レベルということがわかったのです。
石川県においても、「歯と口腔の健康づくり推進条例」というものを制定し、県民の生涯にわたる健康増進に寄与することとなっておりますが、こと歯の健康に関しては、まだまだ道半ばということであります。
歯の健康は、歯のみならず他への影響も大きといわれておりますので、今働き盛りの人にまず治療してもらう環境づくりが必要でありましょう。
健診への、歯科の追加などまだまだできることがあろうと思いますが、この数字を思い出して、意識をしていただけたらと思うものです。
今年も一年、ご高覧ありがとうございました。明年には700号を突破いたしますが、引き続きよろしくお願いいたします。