WEEKLY INSIDE STORY
第694号 2030年度末開業は可能か?
北陸新幹線大阪延伸
2020年01月20日
石川県にとって、東京オリンピックの次のターゲットは、北陸新幹線の県内全線開業で、2022年度末の敦賀までの開業は、おおむね順調に進んでいます。
そしてその次に課題になっているのが、敦賀から大阪までの延伸です。
何もなければ、敦賀大阪間は、建設費2兆1000億円、工期15年とされていますが、関西圏も含めて当初の目的は、北海道新幹線の札幌までの開業年度であります2030年度末までにこれを実現したいとのことでした。
そのためには、敦賀まで完成後、切れ目なく工事着工すること、工期を半減することが必要になってきます。
現在北陸新幹線の建設財源は年平均2700億円前後で推移していますので、単純にわりかえせば、財源は何とかなるかもしれません。
しかし、京都府での長大トンネル、大阪や京都での大深度工事など技術的な問題はクリアされているのか、議会で聞いてもはっきりした答弁はありません。
一方、新幹線完成後、湖西線が地元で受けなくてはならない並行在来線となるのかなど、未解決の課題も山積しています。
目標としての早期大阪延伸は、絶えず掲げていかなくてはならないと思っておりますが、現実は一つ一つ確実にクリアしてゆくこことが余りに多いというのが実態でありましょう。
果たして元気なうちに、大阪まで新幹線に乗ることができるでありましょうか?