WEEKLY INSIDE STORY
第698号 難しい情報公開の線引き
新型コロナウイルス感染症-その1
2020年03月1日
水際作戦の甲斐もなく、新型コロナウイルスの陽性患者の発生が続いています。
本県においても、2月25日現在4名の患者さんが発生しており、県でヒアリングを行いました。
多くの県民の方から、もっと情報が欲しいという声を聞きます。
患者さんがかかった病院はどこか、患者さんの住まいはどこであるかなど・・
病院そのものは、そもそも患者さんの対応にあたるところでありますから、陽性反応が分かった時には速やかに、濃厚接触の可能性のある方に対する対応や消毒等の対策が打たれており、声がかからなければ、まず大丈夫との答えでした。
また全国的に住まいしておられる市町村を発表するのは、学校を休校にするなど結果として明らかになる場合であり、それ以外の時には、市町村を発表することが風評被害をもたらすこともあり、慎重にならざるを得ないということでした。
またPCR検査をもっとしてほしいという要望も強いとのことですが、現在新型コロナウイルスの患者さんの数より遥かに多くの方が、風邪やインフルエンザに罹っており、ある程度のスクリーニングはやむをえないととのことでした。
楽観すぎるのも問題かもしれませんが、過敏すぎるのもまた問題でありましょう。
悩ましい課題であります。