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日本政治の実像と虚像

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WEEKLY INSIDE STORY

第699号 泥縄か、走りながら考えるか?

新型コロナウイルス感染症-その2

2020年03月10日

 この2日から全国一律に小中高等学校を2週間ほど休校していただきたいという安倍首相の要請発言がありました。

 新型ウイルス感染の蔓延の可能性がある中、専門家会議からここ1~2週間が大きな山場だという見解に基づいてのことであろうと思います。

 しかしながら、唐突感が否めないのが率直なる想いです。

 第一に、重症化する可能性の高い高齢者対策ではなくて、なぜ子供たちだけなのか。

 第二に、放課後児童クラブなどは、そのままとのことですが、学校よりもより密度の濃いのが、学童クラブなどです。遅れて、休校中の学校を児童クラブに開放するなどとの対策が発表されました。

 第三に、児童の休校中に休まざるを得なくなった保護者対策はどうなるのか。これも、休業補償を政府として責任をもつとの具体策が後日表明されました。

 日々の活動の中で、全く人と接触なしで生活することは不可能であり、感染ルートはどこから起こりうるかわかりません。

 総合的に考えたら、対策としては一部分に特化しており、不十分もしくは恣意的と取られても仕方ありません。

 これを、泥縄式だと批判することもできますし、一方こいう緊急事態なればこそ、走りながら感がえざるを得ない状況だとの理解もできます。

 しかし、少なくとも、もう少し前もって現場の声を聞いたうえで説明できる、そんな対策であってほしかったと思うのは私一人でしょうか。