WEEKLY INSIDE STORY
第717号 ようやく一歩前進
介護施設等でのコロナ対策
2020年09月10日
この9月議会に提出される予算で、本県では介護施設でのコロナ対策費として3500万円が具体化致しました。
介護施設等では、コロナウイルス感染者が発生した場合、2週間施設職員の待機が要請されますが、そうなった場合、施設が機能しなくなります。
特に福祉関係の職員の人手不足がある中ですので、万が一にも感染者が出たらどうしようというピリピリした状況でありました。
施設運営者は、面会者の入館禁止や、施設職員への感染予防の徹底したお願いなど、対策を講じてきておりますが、いざというときに職員を手配できない小さな施設運営者にとって、コロナ感染者の発生は死活問題といっても過言ではないのです。
かねてより、県担当課にはそういう事態を想定した対策を考えておいていただきたいと申し入れしておりましたので、ようやく実現の方向になりました。
具体的には、施設でのクラスター発生時の応援職員相互派遣制度の創設ということで、派遣調整を行う協議会の設置や派遣経費の支援ができるようになりました。
感染者がでないことが大事ですが、万が一の時の安心感を提供できたのはありがたいことだと思っております。
ただ、この制度は、事前に応援職員の派遣に協力可能な施設や職員の募集が前提ですので、応募がなければ絵にかいた餅ということになります。
引き続き、行政のしっかりとしたリーダーシップが問われると思っております。