WEEKLY INSIDE STORY
第725号 県有地でどう行うか?
金沢港周辺整備
2020年12月1日
金沢港は、開港50周年を迎え、貨物やクルーズなど近年順調に推移しております。
勿論コロナ禍で、クルーズのキャンセルが相次いでおりますが、受け入れのための新たなクルーズターミナルも完成いたしました。
かねてより、クルーズ船の入港に備え、単にターミナルだけではなく周辺整備も重要と述べてきましたが、今般金沢市による用途地域の見直しではなく、県が行える分区という制度を使って、周辺利用を柔軟に行う方向性が決まりました。
どちらの手法を選択するのか、注視していましたが、県が中心になって周辺を商港区・工業港区・クルーズ港区・漁港区に区分することになったのです。
周辺は市が指定している工業専用地域が多く、コンビニなど利便施設が建てれなかったのが問題であったわけですが、この分区により問題解消となると思いきや、今回指定されたエリアは殆どが県有地なのです。
従って、分区が導入されただけでは全く意味がなく、寧ろこれからこの県有地で民間のアイデアをどう活かすかということが課題となってくるわけです。
分区制度を本当に活かせるかは、まさにこれからといえるのではないでしょうか。