WEEKLY INSIDE STORY
第726号 隠れ貯金が充分に
石川県の財政のあらましから
2020年12月10日
石川県では、毎年2回「財政のあらまし」という冊子を発行しております。
メルマガ708号で、財政調整基金をコロナ対策で大きく取り崩したことをご報告させていただきましたが、それと呼応したわけではないでしょうが、ここ2年程前から基金の状況について従来より詳しく説明がなされております。
それによりますと、国の施策に基づき設置された基金もあわせ、令和元年末で1328億円の多様な種類の基金残高があります。
報道では、そのうちの災害等に備えた財政調整基金の取り崩した割合が、全国3位の91.9%にもなるということで、財政は大丈夫かという声が聞こえてきます。
しかし、実は今申し上げた基金のほかに、本県ではファンドの果実を活用するという施策のために積み立てているファンドに707億円運用しているのです。
利息のみを使っているわけですから、原資は残っています。
従って、いざというときのことを考えますと、本県財政は心配しなくてもいいということがいえるのではないでしょうか。
コロナでの税収の落ち込みなど明年度予算での心配はありますが、減収補填債や臨時財政対策債などの手法もありますし、明年も新型コロナとの戦いは続くでありましょうし、景気対策はしっかりとおこなってゆけるものと思っております。