WEEKLY INSIDE STORY
第741号 国の見送りをどう見るか
石川県の感染状況
2021年05月10日
新型コロナウイルス感染の第4波がなかなか収まらない中、本県でも国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請いたしましたが、残念ながら適用外となりました。
その理由として、無症状や軽度の方のためのホテル使用率がまだ低いことが挙げられ、病床使用率が90%余りに迫っていることは配慮されませんでした。
本県では、感染者数そのものが過去最高を更新し、特に感染経路不明者数も過去最高となっています。(9日現在)。
特に7日の感染者数47名から8日の80名への急増は、県民等しく驚愕を覚えたのではないでしょうか。
変異株が主流となっており、その感染力が従来より強いといわれておりますので、このことが新たなクラスタの発生、すなわち一層感染者数の増加につながらないのか極めて憂慮されます。
県では、国から適用外といわれましたが、同様の措置を単独でも取る方針とのことですので、先ずはできる限りの対応ということになるでしょうか。
12日から、金沢市内の飲食店に限って営業時間の更なる短縮要請を求めますが、加えて、PCR検査の拡大によって感染者の早期発見に努めていただきたいと思うものです。
本県では、自宅療養を認めず、少なくともホテル療養をとの方針を貫いてきましたが、これも、現状では難しくなってきております。
国のまん延防止等重点措置の適用除外が、裏目に出ないことを願うばかりであります。