WEEKLY INSIDE STORY
第761号 コロナウイルス対策都道府県ランキング
慶応義塾大学が5月に発表
2021年12月1日
未知のウイルスへの対応で、この2年間日本中が試行錯誤をしてきました。
最近は、小康状態を保っておりますが、新たな変異株「オミクロン株」が発生し、また対応を迫られています。
そんな中、この5月雑誌「科学」に慶應義塾大学濱岡先生の「コロナ対策における都道府県ランキング」の論文が掲載されたのを知り、取り寄せて読みました。
健康影響や対策などいくつかの指標を比較対象し、評価を試みたものです。
そこで、特に印象に残ったのは、「コロナ対策で評価する政治家として大阪府・吉村知事、東京都小池知事が上位2位であったというが、ここでのランキングは、全く反対の結果である」とのコメントでした。
続けて、「メディアに登場し語るものが上位にランキングされるのはある意味仕方がない部分もある。しかし、COVID-19による健康や経済への影響を見る限り、そのような劇場型の政策には意味がないことがわかる」と述べているのです。
事実、感染者の濃厚接触者をしっかりと追跡し、PCRチェックできているのは地方であり、大都市ではなかなかできていないのが現実です。
病院に入所できず、自宅で亡くなられた事例も、地方ではほとんどありません。
このようなことを考えますと、マスコミが作った虚像を客観的に見ることができる方がどれだけいるのかということに疑問符が付きます。
やはり、マスコミの責任は重大といわねばなりません。