WEEKLY INSIDE STORY
第771号 国対地方の争い?
知事選に想う
2022年03月10日
石川県知事選も、あとわずかで結果が出る時期となりました。
全国的にも注目されているのは、保守系3人の争いのみならず、国会で同じ派閥に所属していた2人の元国会議員が争っていることではないでしょうか。
そもそもは、昨年谷本現職知事が態度表明前に馳氏が立候補を表明したところから始まっています。
その後、谷本知事が不出馬を決めたところ、馳氏でまとまるかと思われましたが、同派閥の山田氏に出馬要請が能登を中心に巻き起こり、結果山田氏も出馬を決断。
保守分裂になったわけです。
現在、応援する県議会議員の数では、山田氏が圧倒しておりますが、馳氏陣営は、大臣経験のある国会議員を大挙応援に来させています。
そもそも自民党県連では、このお二人を支持し、その中で自主投票という方針を決めましたので、自民党県議団がそれぞれの意思で、態度を明確にして戦ってきたわけですが、ここにきて一方的に党本部からの馳氏への肩入れが強烈になってきた姿をみると、自民党内の国対地方の争いといってもいい様相であります。
しかし、有権者は県民であり、一人一人がこの姿を見てどう判断するのか注目されます。
私は地方分権が大きな目標とする政治テーマでありますので、国からの圧力と見える動きには、反発したいというのが率直なる想いです。
これも補助金行政が強すぎる我が国の政治の姿の一幕といってもいいのではないでしょうか。