WEEKLY INSIDE STORY
第776号 全国よりもいいけれども
県内雇用情勢から
2022年05月1日
行動制限のないゴールデンウイークを迎え、本県では多くの観光客でにぎわっており、コロナ以前に戻りつつあるような情勢です。
過日、委員会で県内の雇用情勢についての説明があり、本年2月現在で有効求人場倍率は、全国が1.21に対して、石川県は1.51と、全国では高い部類に入っているようです。
鉱工業生産指数も平成27年比で、全国が95.7に対して、本県は103.4と、観光客の戻りだけではなく、このような数字にも、本県の求人倍率が高い要因が見て取れます。
ところが、職業別でみると、建設・採掘の職業いわゆる大工・とび。土木作業員などでは、6.11倍に対し、事務的職業では0.59倍と、大きな開きがあるのです。
従って全体の求人倍率が高いからといって、雇用情勢は大丈夫というのではなくて、この数字を見る限り、求職者とのミスマッチは十分考えられますし、外国人労働者に頼らざるを得ない業界もあるということを示しているのではないでしょうか。
だれでも簡単に職種転換ができるわけではありませんので、全体の数字よりも、この中身をしっかりと吟味して個別の対策を取ってゆく必要性を強く感じるものであります。