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第786号 浚渫(しゅんせつ)も間に合わず

集中豪雨による河川の氾濫

2022年08月10日

 この4日、石川県で大雨により、小松市梯川が氾濫するなど大きな被害がでて、全国ニュースとなりました。

 現地では日々、水に浸かった家財道具の整理などが行われており、一日も早い復旧を願っています。

 さて、この梯川はかねてより氾濫のリスクが大きいということで、県では単独事業として水底を掘り、通水断面積を増やす浚渫工事を行ってきており、昨年は事実氾濫することがなかったのです。

 河川工事は、工事費が非常にかかるにも拘らず、成果が見えにくいところがあり、予算が付きにくいところがあります。

 浚渫工事は、賽の河原ではないですが、一時的な工事とはいえ、結果防災に効果があることから、国にこの成果を披露し、国の補助事業に採択されることになったのです。

 現在、国土強靭化計画の一環として全国でおこなわれているでしょう。

 けれども、今回はその効果もむなしく、梯川が氾濫してしまったのは誠に残念としかいいようがありませんが、改めて局地的豪雨や線上降水帯のすごさを再認識せざるをえません。

 特に観測史上最高といった降雨量を遥かに凌駕する数字を見るにつけ、もはや従来の気象を前提として考えてはいけない現実を我々に示しています。

 国民の安全安心を確保するのは、政治の大前提です。

 しっかりと県においても対策を主張してゆかねばと思っております。