WEEKLY INSIDE STORY
第792号 知事と国会議員
馳県政半年
2022年10月10日
28年ぶりの知事交代を受けた石川県では、馳新知事になって半年が過ぎ、マスコミも様々な検証を行っています。
私も会派を代表していくつかの報道からコメントを求められました。
何せ、28年ぶりですから、知事交代劇というものを知っている県議会議員もごく少数です。
私も前谷本知事時代と比較をしながらこの半年を振り返り、いくつかの想いがありました。
第一には、国会議員と知事との違いです。
知事は間違いなく一人で県を代表しなくてはなりませんので、県民の代表として公正・公平を旨としなければならないと思いますが、依然として一部の政党に引きずられてるきらいがあります。
第二には、今日までの小選挙区における国会議員の活動として、中央集権を前提とした陳情行政に慣れすぎてはいないかということです。
かって、「戦う知事会」という時代がありましたが、国と地方が対等協調という地方分権一括法の精神が、忘れ去られているようにも見受けます。
第三には、豪雨災害時の白山登山における、通行止め道路を自ら破って下山するなど、問題を指摘される行動に、危なっかしさを覚えることです。
しかし、谷本氏と馳氏は個性も違いますし、必ずコインに裏表があるように、いいことと悪いことは両面あります。
馳知事のフットワークの軽さが評価されることもありますし、国会議員時代のネットワークが、対国会へのロビー活動に活きていることも事実でありましょう。
とにかく、谷本県政の継承と発展というのが、選挙時のスローガンでありましたから、引き続き冷静かつ広い目線で、馳県政を注視してまいりたいと思う次第です。