WEEKLY INSIDE STORY
第803号 駅はできても
北陸新幹線明年県内全線開通
2023年02月1日
北陸新幹線の延伸に伴い、明年3月には、石川県内全線開通し、小松駅・加賀温泉駅が誕生いたします。
駅舎などは着々と進捗しており、開通時のダイヤなどは3か月ほど前に詳細が明らかになってくるのではと思っておりますが、果たして課題はないのでしょうか。
例えば、関西から金沢まで乗り換えなしでこれたのが、時間短縮とはいえ、敦賀での乗り換えが新たに発生いたします。
私が一番心配しておりますのは、小松・加賀温泉駅の乗降客がどうなるかということであります。
金沢開業時の乗降客の激増は目をみはるものがありましたが、小松・加賀温泉駅でも同様のことが起こるでしょうか。
かねがね、交通アクセスが良くなることと、地域が活性化することは単純にリンクしないと思っており、小松に降りる理由、加賀温泉駅に降りる理由がなければ、駅が活きてこないことになります。
駅の周辺人口は限られており、首都圏や関西圏などからの流入客が期待されますが、この地域に行きたいという魅力があるかどうかが問われていると思っています。
あと1年、周辺の魅力ある地域資源の発掘・磨き上げ、そして発信がカギを握っています。
新年度予算にもしっかりとそのあたりが反映されることを望んでいる次第です。